編み物している方に限らずよく聞く声です。

例にもれず私もその一人で、敏感肌のため私生活でもコットン100%の肌着は大変重宝しています。

でも手染め糸やソックヤーンなどの段染め糸って、ほとんどがウール系。

もちろん、比較的チクチクしないものを厳選されていて、やわらかく、肌に優しい素材がほとんどだと思います。

それでも、アレルギーなどで「毛そのものがだめ」という人には扱いづらいかもしれません。

私がコットン100％にこだわる理由はシンプルにそれだけです。

ただ、その他に提唱したい別の理由もあります。

編み物をはじめてすぐの頃、かぎ針中心に制作をしていたため

「コットンで編むものは固い」と思っていました。

ただそれは単にかぎ針で編むと、重なりが分厚くなるためにそうなりやすいだけであって、

棒針でメリヤス編みをすればフニャフニャで柔らかい生地になります。

実際、メリヤス編みのニッタオルなどを触っていただくと

（私の使っている原料の質も影響していますが）

それからコットンでも靴下などのウエアを編むことに挑戦して

柔らかくて肌に優しいコットンウエアは作れるんだと実感しました。

通気性が良く、吸水率もいいのでサマーセーターなどで使われがちですが、

冬のウエアでも通用するんだということを提唱したく、

現在は新たな原料の模索と制作に勤しんでいます。